2025年11月20日頃、「名代富士そば」に貼り出された一枚の貼り紙がXで広まり、大きな話題になりました。旅行者、特に外国人観光客に向けて「ランチタイムの来店を控えてください」と呼びかける内容で、少し強めにも感じる文言だったことから、「どこの店舗なの?」「どういう事情があってこんな貼り紙を?」と気になる人が一気に増えた流れです。
貼り紙は一店舗での出来事ですが、いま問題になっているオーバーツーリズムや、混雑する時間帯での店舗運営の大変さとも重なり、SNSでは賛否を含めて多くの声が寄せられています。この記事では、貼り紙が掲示された店舗がどこなのかという一番気になる部分を中心に、貼り紙の内容やその背景、SNSの反応、さらに富士そば側の対応まで、できるだけわかりやすく整理してお伝えします。
富士そばで話題になった貼り紙とは?何が起きていたのか
名代富士そばは、関東を中心に約100店舗を展開する立ち食いそばチェーンで、サッと入れて手軽に食べられることから、オフィス街や駅近では特に人気があります。

ここ数年は外国人観光客がぐっと増えた影響で、ランチタイムの混雑がさらに厳しくなっているのも事実で、今回の貼り紙は、そんな現場の悩みが表に出た“店舗独自の対応”として掲示されたものです。
その実際の貼り紙の画像がこちらです。

この写真が2025年11月20日にXへ投稿されると、一気に拡散され、気づけば4万を超える「いいね」を獲得。Togetterなどでもまとめられ、賛否が分かれる形で広まりました。話題が大きくなったことで、運営会社が撤去を指示するほどの反響となり、「観光客が増える一方で、地元の人が困ってしまう」という現在進行形の課題を象徴する出来事として注目されています。
では次に「どこの店舗だったのか?」を特定しつつ、貼り紙の内容(全文)やSNSの声もあわせてまとめていきます。
富士そばの貼り紙はどこの店舗?
貼り紙が掲示されていたのは、東京都港区神谷町1-8-5の「名代富士そば 神谷町店」でした。
J-CASTニュースなどの報道でも、この店舗名がはっきり紹介されています。

外国人観光客に「ランチタイム来店遠慮して」 富士そば店舗の貼り紙が波紋、運営会社は撤去指示「失礼だった」
引用元:Yahooニュース
神谷町店は、東京タワーや虎ノ門ヒルズがすぐ近くにあるオフィス街のど真ん中。周りには企業がぎっしり並んでいて、ランチタイムになるとビジネスパーソンや学生が一気に押し寄せるエリアです。最近は外国人観光客も増えているため、特に11時半〜13時半のピーク帯は回転が追いつかなくなることも多かったようです。運営会社の「ダイタンミール」も、J-CASTの取材に対して「店舗の判断で8月14日ごろから掲示した」とコメントしています。
Xに投稿された写真と実際の店舗を見比べても、カウンターの形や看板の位置などがしっかり一致しており、住所とも照合できるため、神谷町店で間違いないと見てよさそうです。今のところ、ほかの富士そば店舗で同じ貼り紙が掲示されているという報告は出ていません。
【画像】貼り紙の内容は?全文紹介
貼り紙は、黄色い背景に大きく「Notice」と書かれた目立つデザインで、ひと目で「外国人向けだな」と分かるつくりになっています。

日本語だけでなく、英語・中国語(簡体字と繁体字)・韓国語の4カ国語で書かれていて、観光客が増えている状況をかなり意識した内容です。
全文はXに投稿された画像をもとにすると、次のようなものでした。
Notice
旅行者の方は、ランチタイムの来店をご遠慮ください。
当店は、この近辺で働く人たち・学ぶ人たちを優先します。(英語版) To tourists: Please refrain from visiting during lunch time.
This store prioritizes people working or studying in the area.(中国語版) 旅行者请避免午餐时间光顾本店。
本店优先服务附近工作和学习的人士。
(韓国語版) 여행자분들은 점심시간 방문 자제 부탁드립니다.
이 가게는 근처에서 일하고 공부하는 사람들을 우선합니다。
画像はX上で広く共有され、店頭のカウンターやメニューが背景に写っています。 この直接的な表現が、賛同と批判の両方を生みました。
この店舗だけ貼り紙が必要になった?背景を調査
神谷町店だけが貼り紙を出すことになったのは、お店の場所と利用する人たちの特徴が大きく関わっています。
この周辺って、虎ノ門や神谷町のオフィスがずらっと並んでいて、平日のランチはほんとに一瞬で混み合うんですよね。富士そばみたいにサッと食べてサッと出たい人が多いエリアなので、回転率が落ちるとすぐに列ができてしまいます。そこに東京タワーが近いこともあって観光客もよく流れてくるようで、スーツケースが通路をふさいだり、券売機の前で迷ってしまったりと、店内の動きが止まりやすくなっていたみたいです。
実際、2025年8月14日には常連さんから「最近外国の人が多くて入りづらい」という声があったそうで、Xでも似たような“ちょっと困った体験”がいくつも投稿されていました。
富士そばと富士そば利用者のおれに迷惑だ。極右の外国人差別集団が富士そばを使うな。それから神谷は今後ずっとそのキャラで行け。国会でもその調子ではしゃぎ通せ。神谷の幼稚な無能さが世の中に十分伝わるようでよい。それで行け。#参政党 https://t.co/z88DdqEMZi
— gaku_taniguchi (@gktngc) October 9, 2025
観光客が過去最高レベルに増えているタイミングと、ランチのピークが重なってしまったことで、お店側も限界を感じていたんだと思います。
その結果、神谷町店では本部からの指示ではなく、店長さんが判断して貼り紙を出したとのこと。他の店舗で同じような貼り紙がないのは、単純に観光地の近くにある店とそうじゃない店の違いが大きいですね。今回の件は、オーバーツーリズムの負担がこういう身近な飲食店にも広がっているんだな…と感じさせる出来事でした。
SNSの声まとめ
Xで「富士そば 貼り紙」や「旅行者 ランチ」といったキーワードを検索してみると、11月20〜22日にかけて関連投稿が一気に増えていました。全体を見ると、ざっくり七割ほどが「地元優先でいいと思う」「これは必要な対応だよね」と肯定的。一方で「ちょっと表現が強すぎる」「観光客に対して失礼では?」という否定的な声も三割ほどあり、意見がはっきり分かれている印象でした。
実際に投稿をいくつも読んでいくと、常連客の“わかる…”という共感もあれば、旅行者側の「言い方がきつい」という反応もあって、それぞれの立場からの率直な気持ちが見えてきます。ここでは主な反応をわかりやすく整理して紹介していきます。
肯定派の意見
全ての客に平等にも結構だけど、それで一回しか来ない観光客ばかりで常連の周辺客が来なくなっても良いのかな。
観光客を一概に悪いとは言わないが、仕事中の隙間時間に食事したい人にとっては邪魔としか言いようがない。
5人が全員食べ終わっているのに全員スマホを触っていた。結構前に食べ終わっている雰囲気 外に列ができていたがそんなことはお構いなし、これは本部がお店を守ってあげないといけないのではないかな
否定的な意見
気持ちはわかりますが、貼り紙じゃ解決しない気がする
ランチタイムは料理提供後、最大10分までのご利用でお願いします」ってどう?
このように、実際の投稿では立場によってさまざまな意見が寄せられていて、どれも“その人の経験”から出ている本音だと感じます。
富士そばの今回の件に対する公式コメント
今回の件について、運営会社ダイタングループの子会社「ダイタンミール」は、2025年11月21日にJ-CASTニュースの取材へコメントを出しています。
コメントによると、8月14日に「外国の方が増えて利用しづらい」という声が常連さんから寄せられたことがきっかけで、神谷町店が独自に貼り紙を出したとのことでした。ただ、表現が強くなり過ぎてしまい「お客様に対して失礼にあたる」と判断し、本部として撤去を指示したと説明しています。
貼り紙は同日中に神谷町店で外され、公式サイトのお知らせ(2025/11/21)でも今回の件についての謝罪と、今後の再発防止に努める旨が記されています。本部としてもしっかり対応しつつ、店舗の課題に向けて改善を続ける姿勢を示していました。
コメント