「7人目って誰?」「カタカナの“ドの子”って結局どういう存在?」
第8話で一気に物語が動いて、考察勢としてはめちゃくちゃ燃える回でしたよね。
この記事では、いくつかの考察配信(YouTube)の内容も参考にしながら、
- 8話で新たに判明したポイント整理
- カタカナ「ドの子」瀬戸シオンは生きているのか
- 真犯人候補(宇都見啓/東雲晴香/今國&萌/ターボ/森先生)を比較
- 9話以降の見どころ
をまとめていきます。
ドラマ本編のネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
8話で判明した大きなポイント3つ
ここでは、8話で新たに明らかになった大きなポイントを3つ整理していきます。

① 7人目は「森くん」=現在の森先生だった
まずはずっと引っ張られてきた「7人目」の正体から。

- キングの娘・カノンの担任「森先生」=小学生時代の7人目「森くん」
- キングは学校で「森先生」と呼ばれるのを聞き、そこでやっと同一人物だと気付く
- 森くんは、当時のいじめでは「直接の加害者ではないが、止めなかった傍観者」
という立ち位置でした。
さらに現在の事件でも、
- 連続殺人が起きていると分かっていながら、決定的には止められていない
- 「自分も殺される側だ」と怯えながら動いている
という描写が多く、
森は「実行犯」ではなく、
小学生の頃からずっと続いている
「知っていたのに、何もしなかった人」
を体現するキャラクターになっています。
「覆面男=森先生」だったものの、
そこから一気に「真犯人」には繋がらない作りになっているのがポイントでした。
② カタカナ「ドの子」=瀬戸シオンの存在が確定
8話で一番インパクトがあったのがここですよね。
- DVDの“みんなの夢”の続きに、女の子が登場
- 名前は「瀬戸シオン」
- 小5のときだけクラスに在籍し、小6ではすでにいなかった(引っ越し)
これまで「ひらがなの どの子=猿橋園子」しか分かっていませんでしたが、
8話でついに、
「カタカナの“ドの子”=瀬戸シオン」
という“もう一人のどの子”の存在が、はっきり映像として示されました。
しかも、
- シオンはピアノやリコーダーが得意な「音楽の子」
- ピアノ工作を壊されたいじめの被害者でもある
という過去が明かされ、
今回の連続殺人の「根っこ」にあるのは、
小5のときの“シオンいじめ”であることが、ほぼ確定した形です。
③ オープニングの音楽は「主人は冷たい土の中に」だった

8話のオープニングでは、
- 音楽室
- 机の上のメトロノーム
- 画面に映る「ソミミドレ/ソラソミ/レッドドラ」風の音階
など、音楽に関するカットがかなり強調されていました。
考察配信などでも話題になっていましたが、
この音階は
「主人は冷たい土の中に」
という曲だとされています。
この曲は、もともとアメリカの歌で、
日本語版では
- 「静かに眠れ」
- 「冷たい土の中に眠る主人」
といった“死者を悼む歌”として、学校の音楽でも扱われてきました。
ここから視聴者の間で一気に浮上したのが、
「シオンはすでに“冷たい土の中”=亡くなっているのでは?」
という「瀬戸シオン死亡説」です。
音楽室、リコーダー、そして“土の中で眠る主人”。
シオンのキャラ設定と、この曲のイメージがあまりにも綺麗に重なってくるんですよね。
カタカナ「ドの子」瀬戸シオンは生きている?死亡説を整理
ここでは、カタカナ「ドの子」として登場した瀬戸シオンは現在も生きているのか、3つの視点から“死亡説”について整理していきます。
1. 楽曲の意味から見える「死」のイメージ
『主人は冷たい土の中に』は、
- 土の中で眠る“主人”を悼む歌
- 「静かに眠れ」「思い出すあの笑顔」といった、すでに死亡した人間への哀悼
がテーマの曲。
オープニングでわざわざこの曲を、
音階をバラしてまで見せている以上、
- 「音楽室」
- 「シオンのリコーダー」
- 「土の中=死」
をリンクさせる意図はかなり強いと見て良さそうです。
2. 5年生のピアノ工作事件&リコーダーの課題曲
3本目の動画で詳しく整理されていた通り、
- 小5のとき、シオンのピアノ工作を壊すことで、ちょんまげが“仲間入り”した
- ここが、キングたちとちょんまげの「友情の起点」であり、同時にシオンにとっての大きな「人生の分岐点」だった
- シオンは音楽が好きで、ピアノやリコーダーを頑張っていたように描かれている
ここに、オープニングの「主人は冷たい土の中に」のリコーダー音階が重なります。
「音楽が好きだった少女の夢を壊した」→「その少女が土の中に眠っている」
という構図は、ドラマのテーマ(いじめと復讐)にものすごくハマっているので、
- シオンは少なくとも物語の“現在”には生存していない
- もしくは「生きてはいるが、人生がほとんど壊れている」
という、かなり重い線が濃くなってきた印象です。
3. 残る2つのパターン
3本目の動画のまとめに近いですが、現時点でシオン周りの可能性はざっくり言うとこの2つ。
- シオン本人が生きていて、“加害者に直接復讐しているパターン”
- シオンの親族・恋人など第三者が、“シオンの人生を壊した同級生への復讐として動いているパターン”
8話時点だと、
「①生存ルート」も「②親族ルート」も、どちらも捨てきれない構成になっていて、
わざと絞らせないように作られている印象があります。
真犯人は誰か?主要候補を整理してみる
では、ここからは8話時点で浮上している“主要容疑者”を整理して、どの人物がもっとも真犯人像に近いのか考えていきます。
SNSや考察界隈でもさまざまな意見が出ていますが、あくまで私自身の視点でまとめています。
① 宇都見啓(うつみ けい)=「うけ」真犯人説

まず名前が上がりやすいのが宇都見啓。
理由としては、
- 廃工場で映った新犯人らしき影の体格が宇都見とよく似ていた
- 予告に出てきたアルファードが、大谷先生を迎えに来た車とつながりそう
- 事情聴取の際の挙動がどこか落ち着かず、“誰かに見られたか”を気にしているようにも見えた
といった点が挙げられます。
ただ、どれも「決定的な物証」ではありません。
- 影のシルエットは演出でいくらでもごまかせる
- 車の持ち主も現状は断定できない
- 挙動の不自然さも、見ようによってはただの緊張とも取れる
このあたりを踏まえると、
宇都見真犯人説は“少しこじつけ感はあるけれど、候補としては有力”という立ち位置でしょう。
とはいえ、物語の構造としてはかなりハマる部分もあります。
- タイトルに並んでいる「宇都見啓&瀬戸シオン」の2人
- シオンの“恋人(もしくは夫)”が復讐に動くという流れ
もし、シオンの人生がいじめで壊され、その後取り返しのつかない結末に向かったとすれば、
「宇都見がキングたちに復讐する」という構図は非常に美しい回収になり得ます。
② 東雲晴香(しののめ はるか)=“犯人は女性”説の中心

8話を見たファンの間でじわじわ強まっているのが、「犯人は女性では?」という視点。
その中心にいるのが、週刊アポロの記者・東雲晴香です。
いくつか理由を挙げていくと──
- 東雲は、ひらがな“どの子”猿橋園子と同じ「記者」という立場
- 園子が一気に注目されたスクープ写真が、通常なら編集で止められるのに“なぜか”掲載されている
- ワイドショーでも「この写真は本来載らないはず」と指摘されていた
この状況を整理すると、
「編集部内部に、意図的に写真を載せた人物がいる」
という可能性が強くなります。
候補はいくつかいますが、
立場・動機・関わり方を考えると、もっとも怪しいのはやはり東雲。
さらに、
- 園子のスクープを“あえて譲る”ような行動も、一見優しいようで実は“罪悪感の補償行為”にも見える
- 過去の「カタカナどの子(シオン)」のラインと、現在の「ひらがな どの子(園子)」のラインをまたぐことができる立場
こうした要素が重なると、
「女性犯人ルートの本命は東雲晴香」
という見方には、十分な説得力があります。
③ 今國&萌・ターボ・森先生はどうか?
ここからは、候補として名前が挙がるものの、真犯人像からは少し離れる人物です。


今國&萌は“癒やしポジション”の可能性が高い
今國マスターと萌に関しては、
ドラマ全体の空気を和らげる“コメディ枠”として機能している印象が強いです。
・今國のシーンではアドリブが多い
・物語の重いテーマから一度気持ちを離す役割を担っている
こうした描写を踏まえると、
ここを“黒幕”にすると作品全体のトーンが崩れてしまうため、
真犯人からは一歩遠いと見るのが自然でしょう。
ターボ(小山隆弘)は“狙われる側”の印象が強い
ターボについては、
・「自分も殺されるのか…」と怯える描写
・ただし、こういうキャラは逆に“死なない”というミステリあるあるもある
という、かなり絶妙な立ち位置です。
ただ、
8話時点ではどう見ても“犯人側”というより“狙われる側”。
物語の緊張感をつくるための役割に近いと感じます。
森先生は“作品テーマの象徴”
森先生は、
・小学生時代→いじめを知っていて止めなかった
・大人になってから→連続殺人を知りながら止めきれない
という“二重の傍観者”として描かれています。
これは、
「止めなかった罪」
「見て見ぬふりをした結果の大きな代償」
という作品テーマそのものを体現したキャラであり、
ここから黒幕に飛躍させるには、物語の流れとズレが大きすぎます。
真犯人というより、
ラストで“自分の罪と向き合う役”になる可能性が高いでしょう。
犯人像の条件から見える“最有力パターン”
ここまでの情報・動画考察をぜんぶ混ぜ込むと、
真犯人像にはざっくりこんな条件が見えてきます。
- カタカナどの子(瀬戸シオン)と深い関係がある(家族・恋人・兄妹・同施設など)
- 子どものころのいじめだけでなく、その後のシオンの人生の“転落”まで見てきた立場
- 森やキングたちの“忘却”・“言い訳”を許せず、
冷静かつ計画的に復讐を組み立てられる頭とポジションを持っている - 物語の表向きでは「比較的信頼できる/空気を和ませる側」に立っている人物
これを当てはめると、今のところ有力なのは、
- 宇都見啓(うつみ けい)…シオンの恋人/夫ルート(2本目の本命)
- 東雲晴香(しののめ はるか)…女性記者&“どの子2人”ラインをまたぐルート(1本目・3本目寄り)
の2パターン。
記事タイトルにもある通り、
「犯人は女性?」という視点で見るなら、東雲+シオン周りの女性ラインがかなり本命寄りだと思います。
個人的な暫定予想としては、
・実行犯(手を下している人物):宇都見啓
・事件の“心臓部”(動機と計画を動かしている人物):東雲晴香 or シオンの親族の女性
という “男女コンビ犯”パターンも、かなりアリだなと感じています。
9話以降の見どころと伏線回収ポイント
最後に、9話以降で注目したいポイントをざっと整理しておきます。
1. 瀬戸シオンはどこにいるのか?
- すでに死亡しているのか
- 行方不明/入院/施設暮らしなど“生きているけど終わってしまった人生”なのか
- そもそも、現在の名前は変わっているのか
ここが確定しない限り、
真犯人の正体もはっきり見えてこない構造になっています。
2. 森先生が「何もしなかった自分」と向き合えるか
森は、小学生時代も、連続殺人が起きてからも、ずっと「知っていて、止めない」ポジションにいました。
いじめを見ても止めない。
事件の気配を感じても動かない。
“見て見ぬふり”を象徴する存在として描かれています。
ラストに向けて、
森がようやく自分の罪と向き合い、“今度こそ止める側”に回れるのか。
これは、犯人探しとは別軸で物語の大きなテーマになりそうです。
3. 「森のくまさん」替え歌と掲示板の全容
劇中では、替え歌の順番通りに殺人が起きているという不気味な一致が続いており、
掲示板には当時の“何か”が書き込まれていたものの、内容はまだ完全には明かされていません。
一部では、
「掲示板の存在を知っていた人物=真犯人に近いのでは?」
という見方もありますが、
重要なのは “誰がどこまで知っていたのか” という点です。
このラインが明確になった瞬間、
真犯人の候補は一気に絞れそうです。
4. オープニングの“数フレーム伏線”の種明かし
これまでの監督インタビューでは、
「1話から最終話まで、オープニングに毎回“数フレームだけ”ヒントを混ぜている」
「もしかしたら、まだ誰も気づいていないかもしれない」
といった意味深な発言が出ています。
8話で“音楽室”や“バラされた音階”が大きくフィーチャーされたことで、
視聴者側もようやく 「オープニングを細かくチェックすべき作品」 だと気づき始めた印象があります。
ここから最終回に向けて、
- 犬のエピソード
- 土の中を連想させるイメージ
- シオンのリコーダーの音
- 子ども時代に関連する断片的なカット
といった、オープニングに散りばめられた細かなカットが、どう“伏線回収”されるのかが大きな見どころ。
特に 「数フレームだけのヒント」 というワードからすると、
まだ誰も拾えていない重要カットが存在している可能性が高く、
真犯人の手がかりにも直結するパートになりそうです。

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